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ダライ・ラマ ニューヨーク市長に哀悼の意を捧げると共に3万ドルを寄付

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2001年9月13日
ニューヨーク

ダライ・ラマ法王は、ルドルフ・ジュリアーニ・ニューヨーク市長に、チベット亡命政権アメリカ代表部事務所(オフィス・オブ・チベット・ニューヨーク)を通じて手紙を送った。法王は手紙の中で、次のように述べている。
「私は、ブッシュ大統領閣下に、テロリストの攻撃により起こってしまった惨劇に大きな衝撃を受けたことを手紙に書いたところです。. . . 私たちは、深い悲しみに包まれています。私たちは、命を失った方々、負傷した方々、そして、このような無謀な暴力行為により心に深い傷を負われた多くの方々のために祈りを捧げております」

ダライ・ラマ法王は、チベット人を代表し、”ニューヨーク市民のこの辛い時間を共有する気持ちの意思を表す為” として、救援金として、3万ドルを寄付することにした。アメリカ代表部事務所ガワン・ラブギャル代表は、この寄付金をジュリアーニ市長に後日届ける予定である。

ノーベル平和賞受賞者であるダライ・ラマ法王は、ブッシュ大統領宛ての、昨日の書簡の中で、次のような質問を投げかけている。
「私の立場と致しましては僭越と思われますが、私個人としては武力的反撃が正しいかどうか、最終的に国と人々のためになるかどうか真剣に考え抜くべきだと信じております。暴力はいたずらに暴力の輪を広げるだけだと確信しております。ですが、しばしばこのように無謀な暴力の原因となる憎悪や怒りにどう対処したらいいのでしょうか」と、亡命中のダライ・ラマは、テロ攻撃に対し、冷静で慎重な対応をすることを訴えた。

チベット亡命政権首相もまた、ブッシュ大統領、およびジュリアーニ市長に、弔意を表す手紙を送っている。ダライ・ラマ法王、およびチベット亡命政権首相とも、「アメリカが偉大な国として今回の事件を乗り越え、アメリカ国民は反発力、勇気、そして決断力を示すことができると確信している」と伝えた。

昨日、テロリストの攻撃によるすべての犠牲者に対し、インドのダラムサラのメイン・テンプルで、特別な祈りの法要が執り行われた。千人以上の人々が、ダライ・ラマ法王と共に、犠牲者に対し祈りを捧げた。

本日、ニューヨーク、およびニュージャージー在住のチベット人は、ユニオン・スクェアにおいて午後6時から追悼式を行う予定である。この追悼式には、誰でも参加できる。